何でもいいから、500円くれよ!!

日記・好きな事の考察や感想・オリジナル小説等を書いていきます。

ひとつの ものごとに とらわれると

すべてを みうしなってしまう にゃ

 

と、どこかのテントがいつか言っていましたね。

 

おじさん今回、それを身を持って痛感しました。

 

今日は午後出勤のシフトで、あがり時間は23時予定でした。

出勤した瞬間からとても忙しく、合間に水分補給を入れるくらいの休憩しかできず、(きっついわぁ〜)と思いながらずっと仕事してました。

ちなみに僕の仕事は、某施設で音響・照明・映像等の機材を取り扱うお仕事で、時には自分でオペしたり、会場機材の使い方をお客さんにレクチャーして日々イベントをこなしていきます。

僕たちは会場設備を貸し出している立場なので、お客さんが帰って機材の電源を落とすまでは退勤出来ません。

そして今日のお客さんは、会場を23時まで借りる予定でした。この時点で、多少の残業になる事は覚悟していました。お客さんが帰ってから、明日の朝シフトへの引き継ぎやら消灯確認作業をするので、「まあ、23時15分〜30分の間くらいにはなるだろう」と。

 

 

お客様、ご延長により23時20分までいやがりました。

 

 

この時点で自分の目標は「もう終電に間に合えばええわ」と下方修正。

終電の時間は24時9分。職場から駅までは徒歩約15分。つまり23時55分ぐらいまでが職場に居られるリミット。

 

本当は隙を見て事務処理が出来れば良かったんですけど、そんな暇が全くないほどバタバタと動き回っておりまして、全て後回しにしてしまいました。

客が帰った瞬間速攻で機材の電源を落とし、事務所に戻って引き継ぎを書きます。

 

しっかし結構規模の大きめな案件だったので引き継ぐ事が多いのなんの。

 

それに加えて計上した機材をリストアップして書類にする作業なんかも残っていました。

その書類というのはエクセルで作成するので、殆どの機材はテンプレが組まれていてコピペで良いのですが、外部発注する機材に関しては手打ちしなければなりません。

 

今日に限って外部発注めちゃめちゃありますやん。

 

時計を気にしつつ、手持ちの資料とエクセルに相違がないように手打ちしていきます。

今日だけでめちゃくちゃタイピングが早くなった錯覚を覚えました。実際こういった極限状態を経験する事で人は強くなれるのかもしれません。

 

全ての項目を入力し終えて書類を印刷した時、時計は『23時54分』をさしていました。

なんとか間に合いそうだ。事務用PCの電源を落とし、出退勤管理用のPCで退勤をしようとしました。

 

 

出退勤管理ソフト、落ちてるんですけど...

 

 

普段、出退勤管理のソフトは立ち上がりっぱなしになっており、USB経由のカードリーダーに社員証をかざす事で『出勤』『退勤』処理が出来るようになっています。

 

なぜだ……なぜよりによってこのタイミングで落ちてるんだ……。

 

めちゃくちゃ焦った僕は速攻で管理ソフトを立ち上げ、すぐに退勤が押せるように構えます。

システムはネット上で管理されるので接続するのに少々待たなければいけません。

時間にして30秒から1分の出来事でしょうが、僕にとっては永遠にも思える時間でした。

『通信OK』の表示が出た瞬間、居合の如き素早さで社員証をかざし、一目散で職場を出ます。

この時点で、時計は23時59分を示していました。

予定の時間を4分オーバーですが、走ればまだ間に合いそう。

駅へ向かう道を、全速力で駆け抜けます。

 

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脳内の王子が、警告を送り続けてきます。しかし、200m程走っただけで息が切れてしまう体たらく。運動不足って罪ね。

 

走ったり、歩いたりを繰り返し、息も絶え絶えで駅につきました。

時刻は0時7分。ホームまでは1分もあればつく距離。

なんとか間に合ったか…と僕は安心して定期入れを取り出し、改札を通過しようと読み取り機にかざします。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン♪ 

\カカリインニ、オシラセクダサイ/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は?

 

 

 

 

 

なぜだ………なぜ通過できない……………っ!?

 

 

 

一瞬なにが起こったのか理解出来ませんでした。

まさかと思いパスケースの裏を見た瞬間、顔面蒼白。

 

 

 

 

 

 

定期がねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 

 

 

 

 

 

内心めっちゃパニックになりましたが、ここは無い物の事を考えても仕方ないと、一旦定期のことは置いといて超スピードで切符を購入。改札を通り抜け、爆発寸前のナメック星から脱出しようとしていたカカロットのような気分でホームに向かう階段を駆け下ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...............ああ、終電車のお尻って、あんな形してたんだね……………。

僕、初めて見たよ………ハハ………ハハハ…………ハハハハハ.......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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...その後、茫然自失で職場に戻ったら出退勤管理PCの横に定期が置いてありました。

おそらく退勤時のゴタゴタで無意識に置いたんでしょう。

今回は『終電に間に合わせる』という一つの物事に囚われると、全てを見失ってしまうということを学べた良い日でした。

 

始発まで一人カラオケ、楽しかったです(爆)