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日記・好きな事の考察や感想・オリジナル小説等を書いていきます。

ポルノグラフィティへの想いを本気出して書いてみる PART1

宇宙の広さを記すとき人は何で測るのだろう?
この想いを伝えるとき僕はどんな言葉にしよう?

早速ポルノグラフィティの名曲『ジョバイロ』の歌詞を引用しましたが、今回の記事の内容はまさにこの歌詞の通りで、“僕が抱えているポルノへの想いの大きさは宇宙のように計り知れないが、少しでもそれを他者に伝えるためにどんな言葉を使えばいいんだろう”という状態です。

どのくらいの文量になるか、まさに宇宙の如く想像もつかないけど情熱が赴くまま、僕が持つポルノに対する『想い』をいろんな角度で書いていこうと思います。

 

 


≪16thライブサーキット“UNFADED”感想≫
今更?と思われるかも知れませんがまずは身近な話題から。

今回のツアーは12月31日の大阪城ホール、1月31日の幕張イベントホール、3月8日の横浜アリーナの3公演に参戦。ひとつのツアーに3回も足を運ぶのは初めてで、何より生まれて初めてのポルノで年越しを迎えることが出来たのは感無量だった。

席も大阪ではスタンドBの後ろの方で会場全体が見渡せて客の一体感を味わえ(音響オペ卓のバカでかいデジタル時計まで見えちゃってカウントダウンのタイミングとか完全にわかっちゃったのはアレだけど(笑))、幕張ではアリーナ6列とかいうつま恋以来の激近ポジションを確保し、炎演出の熱気やライブ冒頭の空砲を文字通り肌で感じる事が出来たし(赤テープも1本GETできた)、横浜ではアリーナBのステージ中央よりの席で照明演出や音響を楽しむのに丁度良い場所と3公演全部で違う楽しみ方が出来て非常に満足度が高かった。

ポルノのライブの照明演出はやっぱり凄い。今回は久しぶりに心の底からそう思えた。
ポルノの曲は構成やキメがわかりやすいから、演出家も作りやすいのだろう。しかし「久しぶり」と感じたのはここ数年の演出に満足いってなかったからだ。

過去のライブで「照明が凄い」と感じたのは13thライブサーキット“Love・E-mail・From・1999”のラックや音のない森が最後で、それ以降のライブの照明は個人的には「もっとやれるだろう」と自分が持つ期待感との薄利があきらかにあった。

特に14thライブサーキット“THE DICEARECAST”のANGRY BIRDにはがっかりした。あんなに美味しいキメがたくさんあったのに、サビでストロボ繰り返すだけ…確かバベルの風なんかもストロボ連発の派手で疲れるだけの微妙な演出だったな。

LEMF1999以降、演出家が変わってしまったのだろうと思っていた。まあ人がやっていることだから仕方ない。今後は自分が思い描くよりもグレードの下がった(と自分は感じる)演出に今後はなっていくのだろうとずっと思っていた。

UNFADEDの照明演出は、その不満や不安を見事に吹っ飛ばしてくれた。
特に良かったのはビタースイート、Zombies are standing out、カメレオン・レンズの3曲。これら以外ももちろん良かったが、やはり一風変わった試みがあると印象に残りやすい。
Zombieのイントロの赤白横螺旋とサビ前の上下左右に光線が閉じたり開いたりするのがもうとんでもなく格好良く、美しかった。もう一度みたいので早く映像化して欲しい。

ライブの面白い所は、開始直後からど派手な演出で魅せてくれるのに、時間が経過すればするほど色んな場所の演出が解放されていき、まるでフリーザの変身を見て「現時点ですでにとんでもないのに、一体どこまで変化するんだ?」という先が見えないワクワクを楽しめる点だと思う。

セトリに関してもおおむね満足で、個人的に聴けて良かった曲は
・幸せについて本気出して考えてみた
・ヴィンテージ
・Swing
・前夜
・ビタースイート
・Zombies are standing out
・カメレオン・レンズ
・∠RECEIVER

あたり。中でも大阪城で前夜のイントロが流れたときは人目もはばからず変な声がでた。ていうか完全に泣いてた。前夜の歌詞は自分の心情と重なる所が多々あるので思い入れが深い。まあ前夜に限らず、ポルノの歌詞には共感できるモノが多いので時折『ポルノばかり聴いてるから感性が近づいた』のか『元々そういう感性だからポルノの曲がばちこり嵌まった』のかわからなくなるときがある。
例えばビタースイートの「彼女を壊してしまうもの全てから守ろうとしてきて僕が壊していた」とかラインの「それでもそばにいられるなら微妙な距離さえ愛おしくて」とか小規模な敗北の「生ぬるい日常の中偽物でもやってこれた」とか他にも枚挙にいとまが無いほど自分の考えとリンクする曲があり『ポルノは自分の人生を監視しているのでは?』とつい妄想してしまう。

セトリの中でシングルが占める割合が例年のライブよりも圧倒的に少なく、まさにUNFADED=色あせないというツアータイトルにふさわしかったと思う。

セトリに関して不満があるとすれば、収録曲が1曲も演奏されなかったアルバムがあったことと(バタエフェは最新アルバムやから仕方ないかもしれんけど)もっと掘り下げたレア曲を1つ2つ混ぜても良いのではと思った。

シングル以外の曲が多かったとはいえほとんどの曲は過去のライブで演奏経験があり、ある程度人気があるのはわかっていたと思うので、月明かりのシルビアや曖昧な人たちなどガチで一度も演奏されてないような『忘れられてる疑惑』がある曲もあったらより色あせてないかの確認になったのではないか。

まあその期待はNIPPONロマンスポルノ'19 ~神vs神~までとっておくことにしよう。

とにかく、UNFADEDは何度でも楽しめる過去最高峰のツアーだったことは間違いない。
おもえば20年目突入キックオフライブ、しまなみロマンスポルノの2日目が豪雨中止になり、その補完として全国の映画館で1日目の様子と少々の生演奏をライブビューイングで披露したが、あの日(しまなみ2日目)味わった喪失感、欠落感を埋めるにはまだ足りなかった。ライブを埋めるのはやはりライブしかない。故郷広島で満足いく形のライブが出来なかったという悔しい事実は変えることは出来ないけど、その痛みも受け止めて、ポルノもファンも一緒に前に進むためのツアーがUNFADEDだったんだと思う。
そう思うと、本編最後に演奏された∠RECIVERはその映像演出も相まってより感慨深いモノになる。

“僕たちがコントロール出来ることはほんの少し
 ほとんどの出来事には関われないとしても
 この星の裏側でも僕たちの足下でも
 起こりうる出来事から逃げない受信者(∠RECEIVER)でいたい”

8年前、東日本大震災の復興支援の面もあったつま恋ロマンスポルノ'11~ポルノ丸~でアコースティックバージョンで演奏された∠RECEIVER。もちろんあの時も感動したし、昭仁の声を嗄らしながらも叫んだ「逃げない!」の力強さは未だに胸に残っているけど、今回の∠RECEIVERはポルノに関わったほとんどの人の心により深々と突き刺さったのではないかと思う。

しまなみの豪雨があったからこそポルノはファンの優しい対応を知れたし、ファンもポルノチームのアフターケアの良質さを体験することが出来たし、お互いより強い信頼関係が芽生えたのではないだろうか。

まさに雨降って地固まるというやつだ。

こうして振り返ると、なんだかしまなみからUNFADEDまでがひとつの物語だった様にも思える。

そして次の物語は神vs神へと繋がっていく。

横浜で初めて発表を聞いたときはそのタイトルに爆笑してしまったが、ポルノが自分のライブに“神”とつける事がどれだけ凄いことなのかを





次回説明する。