ポルノグラフィティへの想いを本気出して書いてみる PART3
連続企画となっているこのコーナー、第3弾と第4弾は個人的なポルノに関する思い出をサクサクっと(?)振り返っていきたいと思います!
“出会いは偶然から始まった僕らのストーリー”
ということで今回はポルノとの出会いから10周年目前の2008年末までを書いていきます。
当時抱いた感想とか周りのポルノに対する反応とかも書いていくので、ポルノ好きで暇な人はどうぞ最後まで読んでみてください!!!
※当時抱いた印象に正直に書くので一部の曲にディスが入ることもありますが、ディスは愛情の裏返しなのであしからず。曲への感想は人それぞれなので、あんまりカッカしないでね(笑)
≪僕とポルノ 前編≫
【2000年】
当時、僕は小学3年生のハナタレ小僧だった。
10月頃、学校でなんらかのイベントがあって、体育館で6年生の奴らがクラス対抗のダンスバトルをするという企画(?)があり、姉がいた6年2組の課題曲が『サウダージ』だった。
これより前に『ポルノグラフィティ』の存在を認知していたかは不明だが、当時広島県福山市に住んでいた僕ら姉弟は、「同じ県の因島ってちっちゃい島にこんなバンドがいたんだ」というちょっとした親近感と誇らしさを感じていた。
入手経路は不明だけどサウダージのCDがいつのまにか家にあり、ドハマりした姉が四六時中聴いていた。今考えると車でカップリングの『見つめている』を流していたとき、聴いた両親は何を思っただろう(笑)
少なくとも純粋なガキだった僕は「ビーチサンダル」とか「日焼け跡」とか出てくるので「さわやかな夏の歌だな~」というくらいでしか捉えていなかった。時を経て意味がわかるとまるで違う歌のようさ(笑)
このころは自分はまだ音楽よりもゲームとかアニメに夢中だったので、ポルノの存在は「姉が良く聴いてるから自分の耳にも勝手に入る」程度のモノでしかなかった。
【2001~2002年】
まだまだインターネットが一般に浸透する前で、小中学生だった僕ら姉弟はポルノに対する情報というのはテレビかラジオくらいでしか知り得なかった。
この頃、ラジオで毎週水曜日に『ポルノグラフィティのallnightnippon SUPER!』が放送されていて、小中学生基準で言えば夜更け(22:00~24:00)に放送されていたこの番組を、ベッドに潜りつつこっそり聴くのが楽しみだった覚えがある。
時期は不明だが、うたばんにポルノが出演したときに視聴者から「ポルノグラフィティってどういう意味ですか?」という直球な質問が寄せられた時に、シラタマが「山奥に捨ててある、濡れた本」と回答していたのが妙に印象に残っている。
当時のことを姉に聞くと
「金もあんまなかったし、いつどんな曲が出たとかほぼ知らんかったから、見つけ次第中古で買ったりレンタルしていた。まだ8cmサイズのCDしかなかったアポロとヒトリノ夜はどこ行っても見つからなかった」
と言っていた。
他の思い出は、姉がラジカセで『アゲハ蝶』をかけて「歌詞カード見ずに歌いきれるまでリピートチャレンジ」を延々やってた記憶とか、2002年FIFAワールドカップのテーマソングが『Mugen』で、当時ジャンプで連載されていたサッカー漫画『ホイッスル!』にハマっていたのもあって、他の曲よりも良く聴いた覚えがある。
【2003年】
この頃家庭環境がカオス状態になり、娯楽をまともに楽しむような状況ではない日が続いたが、初めてまともにお小遣いを貰いはじめた時期でもあったので、姉はどこかのタイミングで『渦』を入手していた。(曰く、初めて新品で買ったCD)
自分で入手しなくても姉が勝手にどっかから手に入れてくれるので、僕はそのおこぼれを受け取るような、ちょっとズルい聴き方をしていた。でもまだ特に感心があったわけでもなく『日常であたりまえに流れていた音楽』という認識でしかなかったと思う。まあとはいえそこまで身近で聴き続けたら、そりゃ他のアーティストよりは一段高い意識で聴くようになるのも当たり前の話で、自分が思春期を迎えて友達と音楽の話題になったときに、とりあえず1番聴いてるからと言う理由で「好きなアーティストはポルノ」と答えるようになっていた。
ただやはり姉伝いからしかポルノを聴いていないので『音のない森』の存在は知らなかった。
通っていた小学校で『月毎に決めた歌を朝、クラス全員で歌う』という謎の文化があり、12月の曲が『メリッサ』だった。今考えると朝からテンション高すぎると思うが、当時どんなノリで皆歌っていたんだろう…?
メリッサに釣られて、アニメ『鋼の錬金術師』も良く見ていた。この頃のポルノは小中学生で聴いていない人はいないくらい若者に人気のバンドになっていたと思う。
【2004年】
2004年の前半は家庭環境も安定していたが、半ばにやや修羅モードに入ったとき宿泊した某ビジネスホテルでTamaが脱退したニュースを見る。
それなりにショックだったと記憶しているが、どんな感想を抱いたかまでは詳しく覚えていない。
2人体制としてリスタートを切ったポルノは9月に『シスター』をリリース。
www.youtube.comもの悲しい雰囲気だがどこか異国情緒溢れる独特の世界観は、相変わらず中高生を夢中にさせた。
【2005年】
初のダブルフェイスシングル『ネオメロドラマティック/ROLL』が発売。この辺りから僕もポルノグラフィティの音楽に対して、ちゃんと向き合って聴き始めていたと思う。
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スリリングなサウンドで意味ありげな歌詞を早口でハキハキと歌うネオメロはめちゃくちゃ格好いいなと思っていたけど、それ以上にカップリングの『プッシュプレイ(LIVE!)』が特に好きだった。
向き合い始めたとはいえ、まだまだ最新の情報をカツガツ仕入れるほどコアでもなかったので『NaNaNaサマーガール』というシングルが出ていたことは当時知らなかった。
11月に『ジョバイロ/DON'T CALL ME CRAZY』発売。ポルノお得意の情熱的ラテンサウンドのジョバイロはやっぱりクラスの間でも人気だったけど、1人の女子が「ジョwバイロwwwジョーバーイロwwwってなんで2回言うのwww」とネタにしていたのを覚えている。うっさい死ね
また、この時期ぐらいから友達とカラオケに遊びに行くようになり、1番聴いていたポルノを当然歌うのだが、自分が壮絶な音痴であるという痛い現実を身をもって知ることになる。
【2006年】
ポカリスエットのCMで長いこと流れてた『ハネウマライダー』が人気になる。今でもハネウマのサビを聴くと綾瀬はるかがキャピキャピしてる映像が脳内再生される。
反面、秋に発売された『Winding Road』はあまり話題にならなかった。それどころか翌年2月に絢香×コブクロが『WINDING ROAD』という挑戦とも思えるタイトルでリリースし、完全にそっちに食われてしまった印象。個人的にはラスサビの歌詞が妙に好きだった思い出。
【2007年】
車のCMで初めて『リンク』を聴いたとき「なんか軽くね?」と思ったのが正直な感想で、ハネウマ以前の“初聴で心にガツンと来るようなパワー”をあまり感じなかった。
www.youtube.comCDでフルで聴いたときも「イントロからBメロまではエッジ効いたサウンドで格好良いのに、なんでサビで盛り下がるんだよ!」とガッカリした覚えがある。
この時期にポルノを聴いていた友人がアルバム『PORNOGRFFITTI』を聴いて「なんか全体的にショボくね?」と辛辣なコメントを残していたと記憶している。
僕もこのアルバムは当時あまり馴染めず、アルバムを通しでまともに聴いた記憶がない。大抵5曲目の『農夫と赤いスカーフ』あたりで「もういいや」となっていた。
この年以降、ポルノの一般認知度は徐々に下降していった印象で、新作が出る度に騒いでいたクラスメイト達もいつのまにかポルノの話題を出さなくなっていた。
【2008年】
この頃僕は高校2年生で、バイトで稼いだ金でベースを購入した。
メリッサやヒトリノ夜を良く練習したが未だにフルで弾きこなせていない。
既にポルノは充分好きなバンドではあったが、まだまだ自分にとっては『姉のおさがり』的な存在であることは拭えず、姉が聴かない曲は必然自分も聴かないということになり『あなたがここにいたら』の存在は当時知らなかった。
6月に『痛い立ち位置』が出て「超久々にまともに盛り上がりそうな曲が出たぞ〜!」と意気揚々で聴いたが、当時は「イマイチ盛り上がり切らんサビだし、疲れた肌を~のパート蛇足じゃね?」という感想だった。
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2007年もそうだったが、この時期のポルノは昔に比べると一回り地味になったような感じで、昔の曲のインパクトを知っていればいるほど「もっとこうして欲しい!」という願望が強くなってしまった。この辺りの曲でファンになった方もいるかもしれないけど、現実問題として数年前にキャーキャー言ってた連中はどんどん去っていき、ファンを自称していた僕ですら 『あの頃の衝撃』がいつか再び来ることを期待して聴き続けていた。
『ギフト』は結構気に入ってバイト中も良く聴いた。
なお一般人気は直前に発売されたミスチルの『GIFT』に完全に喰われた。
カップリングの『ポストマン』もわかりやすく盛り上がるので結構好きだった。
PVのフィンランドの森の中で歌う昭仁の隣でフラフラして草いじったりしてる晴一に「ギター弾かんのかーい!」とツッコんでしまった覚えがある。
『Love,too Death,too』は「サビの『まほろば○△』感すげぇな」と思ったが、ドロドロした印象のうねりまくるベースラインがとても好きだった。
ラブデス発売から3週間後に『PORNOGRAFFITTI BEST ACE&JOKER』がリリースされた。
個人的推し曲だったプッシュプレイが入ってなかったのはとても残念だった。
『A New Day』は車のCMでも良く聴いたので印象に残ったが『約束の朝』はイマイチパッとしなかった(一応こっちもカップスープのCM曲だったが)
『約束の朝』の歌詞を見た姉が「口から砂糖がダバーッって出るような『あまぁぁぁぁい!!』曲」と言っていたのが面白かった。
年末に『今宵、月が見えずとも』が発売され、ちょっとだけ世間的知名度が復活する。
個人的にはサビの頭が『マクドナルドでポテトが揚がったときの音』みたいだなと思った。あとなぜか“Google検索で世界を見る”という歌詞が当時あまり好きではなかった。でも全体的な曲の雰囲気や、最後の『ジャジャジャジャジャジャ!』ってブレイク(伝われ)はすごくカッコ良いと思っていた。
なにより、自分の周りでポルノの話題が久々に出ているのが嬉しかった。
ということで今回はここまでにして、活動10周年となる2009年以降は次回振り返っていきます。
“See you next time…”