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【若者よ】せーんきょせんきょ、あかるいせんきょ♪【選挙に行こう】

今回は“選挙・政治”というちょっとお堅いテーマになっています。

 

堅苦しいのは嫌いなので、なるべくゆるめな記事になるようがんばります(笑)
何故こんな内容を書くかというと「世の中変えたきゃ選挙いくしかねぇ」
と思ったからです。

世の中に不満があるけど選挙には行ってない人は是非最後まで読んでください。

 


その考え、変えてやりますよ。 

 


<選挙、投票率低すぎ問題>

 

というわけで、皆さんは選挙のときちゃんと投票にいってますか?
まあ選挙ってぶっちゃけ面倒臭いですよね…僕もそう思います。

平成29年10月の衆議院総選挙では全体投票率53.68%、平成28年7月の参議院通常選挙では全体投票率54.70%と、選挙権を保有している国民の半数近くが投票に行っていないことがわかります。

www.soumu.go.jp詳しいデータは総務省ホームページを参照ください。

とくに若年層の投票率は35%前後と、若者の政治に対する関心はとても低いことがわかります。

 


<なんで投票に行かないのか>

なぜ、人は投票に行かないのか。その理由をザッと挙げてみると

・仕事やプライベートが忙しく投票に行く暇がない
・立候補者自身のこと、その人のマニフェストを詳しく知らない
・自分1人投票しなかったところで大した影響はないと思っている
・誰が当選してもどうせ世の中変わらないから行っても意味ない
・老人有利な政策を考える政治家ばかり。数が少ない若者は勝負にならない
・そんなことより明日のご飯や趣味について考えたい
・そもそもめんどくさいしどうでも良い

他にもいろいろな考えがあるとは思いますが、おおむねこんな感じではないでしょうか。
僕も昨年までそんな感じで、選挙権を有してから3年くらいは投票すら行かず、行くようになっても誰に投票すればいいのかよくわからないし、大して影響ねーだろと思ってたので無記名投票で済ませてきました。

しかし、最近になって「選挙はやはりいくべきだ」と考えるようになり(理由は後述)先月初めて真面目な気持ちで投票に行きました。

まあ投票は目を閉じて適当に指さした候補者にしたんですけどね。
だってよくわかんねーし。

 


<現行の選挙システムの欠陥>

真面目な気持ちで選挙に目を向けたからこそわかったのですが、今の選挙システムってめっちゃわかりづらいんですよ。

まず立候補者が多すぎてそれぞれの主張を把握するのも時間かかるし、マニフェストがある人はまだマシだけど、当選したらどんな活動をしてくれるのか全然わからない肩書きだけ立派な候補者もいる。

加えて個人的な勉強不足もありますが今社会で何が問題なのか、どのように世の中が動いたらみんなが満足できる暮らしになるのか具体的に知らないから、自分の1票を誰に捧げれば生活が向上するのかわからないんですよね。

現代の人々はインスタントな反応に慣れすぎてしまい、思考する回数が増えることを苦手としています。企業広告のような派手なフォント、目を引くキャッチコピー、爽やかな笑顔の写真で構成された選挙ポスターが並んでいるだけでは、違いもイマイチわからないし、調べるのも面倒臭い「じゃあ選挙にいかないか、行っても一番有名な人に投票する」という考えになってしまうのも当然です。

 


<“良い世の中”の定義>

自分がこうなったら良いなと思う世の中は

・税金減らして欲しい
・労働時間は短く、単価は高くなって欲しい
・多様な生き方が今以上に許される世の中
・立場を問わず全ての人が平等に賞賛と罰を受ける
・年金制度の改正
・新卒・若手教育重視の社会体制の見直し

なんてことを考えたり、世間でよく目にするのが

・育児・保育施設の充実
介護施設バリアフリーの充実
・上記に関係する従業員の待遇の向上
・誰でも質の高い教育が受けられるシステム
ブラック企業の駆逐
・恋愛の自由化
・男女平等()
・NHK撲滅()
・いじめ撲滅()

などなど、年齢・性別・立場によって主張することは様々です。
人によって“良い世の中”の定義がバラバラだからこそ、どこかで妥協しなきゃいけないし、マイノリティは不遇を強いられがちです。

 


<多様性により産まれた弊害>

いわゆる『ゆとり・さとり世代』と定義される20~30代前半の人々は、それまでの時代を生きてきた人たちとはかなり違う価値観・思考を持っている人が多いです。

まあ前の時代の人たちが用意したシステムで育てられた我々が、学校を卒業したとたんに古い制度が残る社会に放り出されて「これだからゆとりは…」って呆れられるのは最高に滑稽だなと思いますね。

ゆとり教育に加えて、21世紀以降の世の中は娯楽の多様化が進み、それぞれが求める理想の暮らしが細分化してきました。これに加えて少子化で若者の数が減り、ただでさえ少ない若年層の票が1カ所に集まりづらくなり、結局誰の願望も叶わない。叶わないから選挙に行かない、選挙に行かないから良くならないという負の連鎖に陥ります。

 


<投票する人を決める基準>

人はよく知らない何かを選ばなければならないとき、何を基準に決めるのか。
大体の人が『知名度』『雰囲気』『ビジュアル』『肩書き』『所属』
この辺りをヒントに選択していると思いますが、こんな選び方をしていてはいつまでも本当に社会が良くなることはありません。

僕だってそりゃその辺の里芋みたいな女と橋本環奈が並んでたら100%橋本環奈を選びますよ。例え里芋がめっちゃ良いこと言ってて、ハシカンが自分を奴隷にしようと考えていたとしてもハシカンを選んでしまいますよ。

でも選んでるときは「公正公平な判断で選択した」と思いがちなんですよね、人は。
無意識に見た目や雰囲気という曖昧なモノに判断を左右されて、真の主張、自分が求める答えに届いていないことに気づくことは難しいです。

 


<選挙に行った方が良い理由>

そんな若者にとっては苦しい選挙制度ですが、今の生活を良くしたいと思うなら投票にいくしかありません。

なぜなら、自分の意見を社会へ伝えて、世の中を変えるための唯一の手段だから。

今の社会制度に不満がある人はツイッターでしょーもない愚痴を呟く暇があったら、自分の理想の生活を叶えてくれそうな政治家を探して、その人が当選できるようにいろいろ頭使った方がマシです。

普通に暮らしていると気づきにくいですが、今自分たちが暮らしている環境って昔の民衆の意見を政治家達が叶え続けてきた結果なんですよ。政治家と一般人は住む世界が違うと思いがちですが全くそんな事はなく、民衆の意見を集めて反映させるのが政治家の仕事なので、実質我々国民が世の中を動かしていると言っても良いです。

まあ投票によって何かを決めるというのは、最善の方法ではないです。例えば51対49で決定した場合、半数近くの人の希望が叶っていない世の中になるわけですから。誰かが得をすれば誰かが損をする。それが現代の社会の仕組みです。ある程度は仕方ないんです。

でもずっと同じ政治家が続くわけでもないんです。定期的に解散して、また選挙してくれます。だから自分の理想が叶うまで支持する政治家と共に何度でも闘えば良いんです。

目の前の結果に一喜一憂して、どうせ駄目だからと諦めてるからいつまで経ってもあなたの生活は良くならないんです。少しづつでいいから良い方向に持って行けるように長い目を持つことが大事です。

で、少しづつ変えるためには「どの人なら自分の理想を叶えてくれるだろう」ほんのちょっとだけでも政治に関心を向ける必要があります。僕は今回初めて真面目な気持ちで投票に行ったので誰に投票すればよくわからなかったのですが、何度も参加することでどんな政治家がどんな考えを持っているかが見えてくると思います。

若い人は大体こうだと思うんですよ「よくわからないから参加しない」

最初はわからなくて良いんです。だって最初なんだから仕方ない。でも参加しないと何もわかりません。だから最初は適当で良いから選挙に行きましょう。そんで変な奴当選させて、失敗して反省しましょう。定期的に選挙があるから多少変な奴が当選しても数年後には修正できます。

とにかく、何度も言うけど自分の生活良くしたいなら選挙に行きましょう。

<今の選挙はここが駄目>

ただ、やっぱり現行の選挙制度前時代的で欠陥だらけだとは思うので
ここからは『こうなれば良いのに』という改善案を書いていきます。

僕が思う選挙の問題点は
・候補者多すぎ
選挙カーうるさい
・演説ほとんど誰も聞いてない
マニフェスト以外の要素で票が集まりがち

この辺りなんですが1つずつ解説しますね。

【候補者多過ぎ】
商品を選ぶときもそうですが3種類の品物から1つ選ぶのと、10種類の品物から1つ選ぶんだったら、3種類のほうが考えることが減るので楽ですよね。
現代人は判断力・思考力の低下が著しいので、現行の立候補者が何十人もいるような選挙だと看板を見ただけで嫌になります。
その結果、候補者が主張していることに目を向けず知名度や所属、見た目など表面上の要素だけで判断してしまいがちです。
数が多いというのはそれだけ沢山の意志を持つ政治家がいて、選択の自由があって喜ばしいことですが、結局投票によって何人かは落選するのだから、国民の目に触れる前にある程度ふるいにかけておいても問題ないと思います。

選挙カーうるさい】
一応選挙カーが活動できる時間帯は決められていますけど、24時間活動している現代社会において、日中だから問題ないとかそういう考えはもう古いと思います。
自分みたいに夜勤明けで日中に寝る人間や、お昼寝が必要な乳幼児を抱える奥様など、昼間だからってバカでかい音で街中走り回られたら迷惑千万です。
「選挙ってうるさいな~」ってネガティブなイメージしかつきません。

【演説ほとんど誰も聞いてない】
駅前や商店街で必死こいて街頭演説をする政治家を見かけますが、冴えないストリートミュージシャンレベルで立ち止まって話を聞いてる人なんてほとんどいません。
仮にめちゃくちゃ良いこと言ってたとしても、街に出てる人は大概何かしらの予定が合って外に出ている訳だから、演説を見かけて立ち止まってウンウン聞くほど暇じゃないです。通りすがりの人の足を止めさせるには島田紳助並のトーク術が必要です。はたしてその域の政治家はどれくらいいるでしょうか?

マニフェスト以外の要素で票が集まりがち】
これは前項から何度も書いているんですが、選挙ポスターってぱっと見て目に入ってくる情報の優先度が
① 顔
② 名前
③ キャッチコピー
④ 所属
⑤ 具体的なマニフェスト(ほとんどない)
だいたいこの順番だと思うんですよ。社会を良くするという政治の本質からすると、①~④の要素って必要ないですよね。無所属でも小規模な政党でも素晴らしい考えを持った政治家はいるかも知れないのに、有名だからとか、なんとなく知ってるからとかそういう浅い考えで票が集まって結局なにも変えられないか、一部の人だけが得し続けるという政治体制が現代社です。

 


<将来の選挙はこうなるべし>

以上の問題点を踏まえた令和的選挙スタイルを提案します。

もちろん、今までの選挙方法に慣れ親しんだ中高年の人々は急に制度が変わるとそれはそれで困ると思うので、古い制度も残してて良いとは思うのですが、若い世代向けの選挙スタイルもあってよいはずです。

SNS・メールアドレスに選挙情報を強制表示する】
ある程度の差はありますが現代人でオンラインで情報を取得していない人はほぼいません。
あらゆるツールで選挙の通知をバラまき、人目に触れる機会を増やします。
究極はその通知上にチェックボックスをおいて、ワンプッシュで投票完了できるくらいになれば現代人にはありがたいですね。


「そんな安易に投票できるようになって大丈夫?」と心配されるかも知れませんが投票されないよりは100倍マシです。ていうか適当で良いです。だって定期的に選挙は行われるのだから、適当な選挙で変な人が当選しても後からいくらでもやり直しがききます。


目先の失敗なんてどうでもいいから、一般人に政治に興味を持ってもらって、自分たちの選択で世の中は変えられるということを浸透させて行くべきです。

Youtubeで演説動画を出す】
これは既に行っている政治家も多いですが、政治・政党に関心があってわざわざ検索しないと動画の存在を知ることすら出来ないんじゃ意味がありません。
こちらも各種SNSで広告のように強制表示させて、1人でも多くの人に動画を見て貰えるようにします。

【情報をマニフェストだけに絞る】
そもそもなんで選挙するかというと、現在の社会システムに改善する余地があるからですよね?例えば「労働環境改善」を望む人は「労働環境改善」をマニフェストにしている政治家を支持したいと思うでしょう。でも今の選挙方法だとマニフェストに行き着く前に目に入るいらない情報が多すぎます。
『どこの』『誰が』は一旦置いといて、純粋な思想だけを認知できる方法が良いです。

この3点ですね。
選挙カー・街頭演説は撤廃して良いです。
演説したけりゃ講堂でも借りてそこで堂々と発言なさってください。
聞きたい人は自分の意志で勝手に集まりますから。

ただし、ここまでやってそれでもめんどくさがって投票しないのは、もはやその人が愚か者です。マジで社会制度について不平不満を口にする資格ないです。

 


<オススメの本と最後に>

選挙・政治について関心を持って、もっと知りたいと思った方は
池上彰『政治のことよくわからないまま社会人になった人へ』がオススメです。

政治のことよくわからないまま社会人になった人へ【第4版】

政治のことよくわからないまま社会人になった人へ【第4版】

 

政治・選挙の仕組みが中学生でも理解できるようなわかりやすい文章でまとめてあります。


最後に、自分の生活に不満があるなら、それを改善する手段として政治を有効活用しましょう。何度も言いますが、わからなかったり間違えたりして良いんです。やってくうちに見えてきますから。そしていきなり100%の改善は不可能だと受け入れてください。人それぞれ理想とする社会がありますから、ある程度譲り合う寛容な精神が必要です。

1票では何も変わらないかも知れないけど、その1票で変わることもある。
0と1では大違いです。

若者たちよ、選挙に参加しましょう。
理想的な世の中を長い目で手に入れていきましょう。

 


というわけで、最後まで読んでくださりありがとうございました。