何でもいいから、500円くれよ!!

日記・好きな事の考察や感想・オリジナル小説等を書いていきます。

ポルノグラフィティの『THE DAY』歌詞解釈してみた

グラヴィティ以来の歌詞解釈は最近の人気曲『THE DAY』について。

イントロからガツンと来て、勢いそのままに最後まで突っ走っていくまさにハイテンションを極めたようなこの曲ですが、タイトル『THE DAY』にはどんな意味が込められているのか。個人的解釈で紐解いていきます。

※歌詞解釈は人それぞれです。真実は作詞者・新藤晴一氏しか知り得ないし、もしかすると本人すらわからないモノなのかも知れません。
「こういう考え方もあるのか!」という程度の感覚で読んで貰えると幸いです。

まず、タイトルの『THE DAY』は直訳すると『その日』
(哀しいかな英語力が皆無なので翻訳サイト頼り…)

『その日』とは、どの日の事なのでしょう
その答えは、歌詞解釈を終えたときに見つかると思います。

 


ではここからは歌詞の頭から順番に考察していきます。

 


頭 サビ ①【静けさが~午前5時】
松尾芭蕉の有名な俳句 “閑けさや 岩にしみ入る 蝉の声” を彷彿とさせる冒頭
午前5時というとまだほとんどの人は眠っている時間帯ですね。そんな時間に起きて、染み込むような静けさを感じて思わず息を止めた主人公。
予定があり早起きしたのか、緊張して眠れなかったのかはわかりませんが、いずれにせよ主人公にとって大事な日の始まりを予感させます。あるいは『周りはいつも通りの生活だけど、自分はソワソワしている』という主人公の心情を表現しているのかも。

 


頭 サビ ② 【非常階段~THE DAY HAS COME】
ただの階段でも良いのに、わざわざ非常階段にしている所にも意図がありそうです。
非常階段というと、避難やトラブルが起こった際に使用されるイメージですが、主人公の状況に当てはめてみると『他の人と違うことがしたい』という願望の現れなのではないでしょうか。
階段という場所はそこにいるだけでは意味をなさず、自分の足を使って上の階に登るか、下の階へ降るかの選択をしなければいけない場所です。そこで立ち止まって爪を噛んでいるという状況は、どっちに進めば良いか迷って焦っている状態を表しているといえます。『他の人と違う事がしたいけど、どっちに進めば良いかわからなくて動けない』状態と想像できますね。
THE DAY HAS COMEは直訳すると『その日が来た』
心の準備が整わないまま重要な日を迎えることは人生では何度もあると思います。

 


1番 Aメロ ① 【けして明けない~あるんだよ】
晴一節が光る部分ですね。
よくある歌詞だと『明けない夜も止まない雨もないから元気だそうよ』というような応援歌になりがちですが、どんな天気だろうとどんな時間帯だろうと、人間落ち込むときは落ち込むんですよ。周りがどうなろうと一切関係ないんですよ。
そんないつまでも晴れない哀しい気持ちを「そういう気持ちになるときもあるよね」と優しく受け止めてくれる包容力のある歌詞です。

 


1番 Aメロ ② 【少しも変では~ないんだよ】
まどろみとは『ウトウトしたわずかな眠り』のことですが、それに『足を取られてる』というのは面白いですね。普通足を取られるのは『ぬかるみ』ですよね?これは足を止めている原因が外的障害によるものではなく、自分自身の甘えから来るものだという事ですね。

やらなきゃいけない事があるのに、つい怠惰で自堕落な生活を送ってしまう弱い心を表現しています。
主人公は努力が出来なかった自分を責めますが「そんな弱い心は誰しもが持っているから、誰もあなたのことを責めたりはしていないよ」とこれまた優しく受け入れる歌詞です。
ただ『わけじゃないんだよ』となっているので主人公からしたら責められていると感じるような何かを言われる出来事があったということでしょうか?例えば無職に「なんでハロワ行かないの?」って聞くような。「働かないのが悪いって言ってるわけじゃないんだよ」的な。

 


1番 Bメロ 【独り~恥じるのかい?】
空想の世界では誰もが無敵で、自分の理想像を自由に描く事が出来ます。
しかし現実ではそう甘くありません。理想を求める道は辛く苦しいものです。
空想=夢をあきらめてから月日が流れて「そういやこんな無茶な事言ってた時期もあったなぁ…」と思い返して恥ずかしくなることもありますね。
疑問系になっているということは話している人にとってはそれは恥ずかしいことでは無いと思っているということですね。既に終わっていても、現在進行形でも夢や理想を追い求める姿は誇るべきだと言っていると考えられます。

ここまでの歌詞をまとめると
自分の怠惰が原因で夢を諦めようとしている主人公が、中途半端な状態で人生の分岐点となり得る重要な日を迎えようとしている。
という感じでしょうかね。

 


1番 サビ ① 【※絡み合う迷宮~行くというの?】
サビの冒頭歌詞は主人公視点で書かれています。
人生という迷宮は複雑に絡み合い何が起こるかわかりません。「それでも行くというの?」と主人公は新たに夢を抱いた人に問います。Bメロから時間が流れ、主人公の夢は過去のものになったのでしょうか。

 


1番 サビ ② 【※小さき旅人~鐘の音】
晴一らしさ全開(笑)
小さき旅人=赤ん坊
それが奏でる始まりの鐘の音というのは心臓の鼓動の事でしょうか。

『人生という旅をスタートさせた』と解釈します。
あるいは、夢を抱いて目標に進み始めたばかりで能力不足だけど野望は十分な状態を『小さき旅人』と表現し、そんなときって誰しもワクワクしていると思うのでその最初の高揚感を『始まりの鐘の音』と表現しているのか。

 


1番 サビ ③ 【※行く当ても~怖いんじゃないの?】
未来がどうなるかは誰もわからない。夢が叶わなかった主人公は若者にさらに問う
「本当は怖いんじゃないの?」

 


1番 サビ ④ 【※踏み出す~THE DAY HAS COME】
一歩一歩努力を重ねれば自信につながり、恐怖すらも跳ね除けられるようになるさと新たに夢を抱いた人は自信満々に解答しています。
冒頭と同じく『その日が来た』ですが、前文のポジティブ加減で受ける印象が全く変わってきますね。やれるだけのことはやったから、来るなら来い!って感じ。

 


2番 Aメロ 【ここは地獄~場所なんだ】
地獄も天国も死後の世界であり、そのミシン目=境目ということは現世に生きていると言うことですね。
そして地獄=悪いこと、天国=良いことの比喩とも捉えられるので、ミシン目のような細い場所にいればどちらもあたりまえに起こりうるということも示しています。

 


2番 Bメロ 【明日を~知ってるだろう】
カード=選択肢
それを風が巻きあげたということは天、運命が選択肢を取り上げたということです。
主人公はその意味になんとなく気がついていました「様々な状況を想定して結局動けなくなるくらいなら、選択肢なんか持たず自分が信じた1本の道を行くべきだ」ということに。

 


2番 サビ 【※繰り返し】
ポルノでは珍しい1番と同じサビの繰り返しですが、自分の世界観にこだわりが強そうな晴一ですから、これにも何か意味があると思います。
主人公が覚悟を決めて、目標に向かって再び進み始めた姿を、かつての自分のように迷っている誰かが心配している状況であると考えます。

 


Cメロ 【その目で見た~CRY ON】
なんだかマシンガントークのCメロを思い出す部分ですね。
影=裏の考え、あるいは裏切り行為であると考えます。つまり「嘘や裏切りに怯えて表面上の付き合いしか出来ないといつか本当に裏切られて泣きを見るぞ」と警告しているのではないかと思います。

 


ラストサビ ① 【果てしない~「FAIR」などは幻想】
現代の競争社会において善戦やフェアプレーは全て無価値であり、とにかく勝つことが全てであると語っています。利根川みたいですね(笑)勝たなきゃゴミ・・・

 


ラストサビ ② 【忍び寄る~天下国家】
忍び寄る=気づかれずに近づく
シークレット=隠れた
ハンター=狩猟人

読み解くと 甘い顔して近づく奴らは「国の未来のため」だとか大義を語るが、実際は夢追い人の純粋な気持ちを利用して、搾取してやろうと考えてるから気をつけろ” と警告している感じですね。

 


ラストサビ ③ 【非常階段~THE DAY HAS COME】
ここだけ『爪を研ぐ』になっています。
Cメロ以降の歌詞との繋がりを考えると、嘘、裏切り、争い、搾取が絶えない世の中で生き残るための努力は日々行いましょう。誰にだっていつかは『その日が来る』のだから。というメッセージが込められているような気がします。


つまり、『THE DAY』というのは『人生の分岐点になる日』のことではないかと考察します。


いつか来る重要な日までの日々をいかにすごすか、また結果がどうであれ後悔しない生き方が出来るかと言うことを説いているような気がしますね。

 

 


以上、THE DAYの歌詞解釈でした。

曲調通り前に進みたくなる要素もあれば、世の中に対する皮肉と忠告も書いた晴一らしい応援歌でしたね。

“踏み出すその一歩一歩が変えていけるさ”

この部分がとても好きになりました。本当に格好良すぎる。
僕もオールマイトの様にこんなセリフを堂々と言ってみたいです。
その為には、日々を大切に生きて少しづつ自信をつけていかなくてはなりませんね!

 

長文でしたが最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m




次は何の歌詞解釈をしようかな…?