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500円おじさんのラーメン探訪シリーズ①『中華料理 梨園』

以前日記でも書いた通り、おじさんはノスタルジックなラーメン屋が大好きです。

 

理由としてはお店の人は優しいし、安いし、大抵ハズレが無い(旨くなくても安いからそんなに痛くない)し、懐かしい気分にさせてくれて、(酔っぱらいがいないときに限り)静かで居心地が良い。

他の店だと前情報無しではとても入れませんが、この類いの店ならスキップで入店できます。


で、最近になってこの魅力を、色んな人に知って貰いたい、気持ちをシェアしたい。そう思う気持ちが高まってきました。

ということで、今回からおじさんが食べた老舗系中華料理店をこのブログで紹介していこうと思います。

 

No.1【中華料理 梨園

 

記念すべき第1回のお店は、神戸市中央区元町にある中華料理店、梨園
JR元町駅から徒歩4分、『元町高架下商店街』(通称モトコー)の一画にあります。

余談ですが、モトコーそのものもアングラな魅力が漂っていて歩くだけでも楽しいので入店する前に軽くお散歩する気持ちで歩いてみても良いです。

ちなみに阪急花隈駅からなら徒歩2分くらいで行けるので、純粋にラーメンだけを求める人にはこちらがオススメ。

 

このお店には特別な思い入れがあります。
なぜならここは僕が貧乏な専門学生時代、友人達と足繁く通い、憩いの場にしていた思い出深い場所だからです。
今思えば、この店に出会えたからこそ老舗ラーメン屋好きになったのかもしれません。

 

<ラーメンの特徴>

[値段]…450円
[麺]…細ストレート
[スープ]…魚介系ベース醤油味
[具]…チャーシュー、もやし、ネギ

 

特筆すべきはスープ!この味に僕は一発でやられました。
あっさりとした魚介系のダシが使われた黄金色のスープは、飲み易いのにインパクト大。
塩気、ほのかな甘み、コク、うま味成分などが複雑に絡み合い、奥深く飽きの来ない味わい。細いストレートの中華麺との相性も抜群で、無限に食べれる気がします。

 

具は3種類のみとシンプルな構成ながら、どれもスープと麺を引き立てる最高の縁の下の力持ち。

よく煮込まれた小ぶりなチャーシューは口に入れるとホロリと崩れて内包するうま味が口の中にじわりと広がります。

程良くしゃっきり感を残して茹でられたもやしやネギは、麺をすするときに適度に絡まってきて、シャキシャキとした食感を楽しませてくれます。

 

8年前の専門学校時代に初来店し、何度もリピートするほど気に入って、「最高のラーメン屋と出会った」と当時思っていました。時が経ち、あれは思い出補正だったのかなと色んな店のラーメンを食べつつ梨園に思いを馳せる毎日。
最近になって、行く機会があったので久しぶりに食べましたが「やっぱり最高!」と現在住んでいる近所のラーメン屋とは比べものにならないハイクオリティさに改めて感動しました。


しかし…このハイクオリティとも、もうすぐお別れです。

 

何故かと言いますと、JR西日本が元町高架下商店街の耐震、耐火、防犯等を理由に全店舗に立ち退きを要求したからです。

 

kobe.keizai.biz
詳しくは↑をご覧ください。

 

商店街の組合の必死の抵抗も虚しく、計画通り2018年3月末を持って閉店する事になっています。


大好きなお店が無くなってしまうのは本当に悲しいです。

 

梨園には正直「ただのお店以上の何か」を感じていましたから。

 

店員さんは優しいし、メニューは旨いし、静かで居心地が良い。
実家が無くなることよりも悲しんでいる自分がいます。

(岡山の実家が知らない間に無くなっていたときは姉と爆笑した。)

 

だからこそ今回第1回として取り上げ、短い期間ですが1人でも多くの人に梨園に足を運んで、その味を、雰囲気を、体に刻み込んでいって欲しいと思っています。

皆様、どうか梨園の事を最後までよろしくお願いします。

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お店の情報
店名…中華料理 梨園
住所…〒650ー0014
   兵庫県神戸市中央区元町高架通3ー212
TEL…078ー382ー2541
定休日…毎週木曜日
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