何でもいいから、500円くれよ!!

日記・好きな事の考察や感想・オリジナル小説等を書いていきます。

とあるお店をディスる日。

仕事終わりに彼女が職場の近くまで迎えに来たので、そのまま駅前にある某ラーメン屋で一緒に食べることにした。


向かった先は、僕が2、3年前に一度だけ行ったお店。正直味も雰囲気も忘れていて、完全に思いつきで誘ってみたのだけれど、それが愚行でした。

 

僕は『鶏そばの大盛り』、彼女は『海老辛担々麺』の食券をそれぞれ購入し、席を探すもテーブルは埋まってる。奥に進んでみるとカウンターに2名分空いている所が1カ所あったので、そこに並んで座る。

しかし、しばらく待っても店員は券を受け取りに来ない。

 

 

このお店の店員は皆カカシか何かでしょうか?

 

 

ようやく金髪で小太りの新人っぽいおにーちゃんが、オドオドしながら無言で僕らの食券を受け取ると、店長らしき人に渡していた。

 

この時点でかなり不穏な空気が僕らに漂います。

 

 

スマホを見ながら待っていると、突然後ろから声をかけられた。

 

「あのーすみません、そこ僕の席だったんですけど……」

 

振り返ると、僕と同じような年のお兄ちゃんがいた。

え?と思い自分の席の周りや席の下を見ても荷物は置いていない。

混乱の最中、お兄ちゃんは続けて

 

「僕は1人なんで、席移りますね」

 

と言い、壁に掛かっていたコートを取って移動してしまった。

僕は思わず「ああ、すみません」と言ったがすぐに2つの疑問が浮かんだ。

 

 

まず1つはこの人がこの席を確保していたと言う証拠が何1つないと言うこと。

 

席の周りを見ても、椅子の下を見ても、手荷物等は無かった。強いて言えば後ろの壁に掛けられていたコートだが、その人の物も含めて他に4着程かかっていたので、どの席の誰のコートなのかは瞬時に判断できない。

 

新幹線の自由席で、「そこは自分の席です」と主張する様なものです。

 

そして2つ目かつ最大の疑問。

 

 

店員は何故僕らに一言も声をかけてくれなかったのか。

 

普通は僕らが席に着いた時点で「そこは既に他のお客様がいらっしゃいますので」とか促すと思うんですが。

 

ていうか店に入った時点で声もかけてこないし、席も案内されなかったし。

ロボットホテルの方がよほど良い接客してますわ。(行ったことねーけどな!)


この時点で割とげんなりしていたので、何も食べずに帰ってやろうかと正直思っていました。

一人だったら確実にそうしていたでしょうが、今回は彼女の手前そうもいきません。苛つく気持ちを抑えつつ粛々とラーメンが来るのを待ちます。


数分後、僕の注文した『鶏そばの大盛り』が来ました。普通盛りで。

 

え?なんで普通盛りって分かるかって?理由は後述します。

 

味に関しては、独特過ぎてすぐに特定されちゃうので割愛します。
あえてキーワードを挙げるとすれば『ポタージュスープ』
これだけで解っちゃう人は解っちゃうかもね(笑)このお店が好きな人、今回はディスりまくるけど許してね!(鼻ホジー)

 

ほぼ食べ終わった頃、彼女の丼がようやく来ます。

 

これでもかと言う量がね。

 

うん。大盛りだよねこれ。作る方間違えちゃってるよね、店員さん。

 

しかも担々麺を頼んだはずですが、真っ白な汁無し麺。どうみても只のまぜそば………。

 

否、人間見た目だけで判断してはいけません。白いからといって、辛くないと決めつけるのは良くない。白い汁無し担々麺という可能性が3%くらいはあるんじゃないでしょうか。

 

彼女がモソモソと食べている間、僕は既に食べ終わったどんぶりに沈殿した、ネギやら海苔の欠片やらをチマチマすすって時間稼ぎしていました。

 

それにしてもやけに遅い。量が多いのは解ります。そんなに食べるのが速いほうでも無いのも知ってます。あらかた破片を食い散らかし、そろそろスープを飲み干してやろうかと考えていた頃、彼女から声がかかりました。

 

 

「残りあげる」

 

 

僕の前にこぶし大の麺の塊が入った器が置かれる。

 

大盛りの値段で普通盛りを食わされて腹が物足りなかったので丁度良かった。
勢いよく頬張る。

 

………全く辛くない。担々麺だと思って食べたから舌と脳が余計に混乱している。
辛くない担々麺……そういうのもあるのか!

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、ねぇよ!!!!!

 

 

 

 

 

 


完璧これ担々麺じゃありません。所詮見た目通りと言うことか。

 

しかも麺がなんかべちゃっとしてて、薄味で、控えめに言って美味しく無い。
偏差値40くらいのクオリティ。

 

食べるのがやけに遅かった訳が解りました。

 

これならスーパーで30円のうどん買って家で作ったほうがよっぽど旨い。

(ちなみにこいつの値段は790円(泣))

 

こういうとき、僕は思ったことをすぐ口にしちゃうタイプなんですが、さすがに店を出てから思いっきり愚痴ったろうと思い、備え付けのラー油を多めにかけてさっさと食い切ろう(味がなさ過ぎて素の状態だと食えたもんじゃ無い)と思っていたら、彼女が小声でなんか言ってくる。
耳を近付けてみると……

 

 

 

 

「...おいしくないっ!」

 

 

 

 

俺が我慢していたことを容赦なく言いやがりました。
(本人曰く周りに人がいないタイミングを見計らったそうです。)

 

 

 

その後、残りのブツを口に押し込み、水で流し込んで店を出ました。
出る前に彼女が食券機を確認すると、『海老辛坦々麺』ではなく隣の『鶏塩混ぜそば』を押していたことに気づいた。

ちなみに、食べてる間は本人曰く「エビがいなくて変だなとは思ったが、茶色くて小さいパラパラした奴がきっと桜エビか何かだろうと納得していた」そうで。

 

 

 

 

それは焦がしネギだ。

 

 

 

間違えて買っていたのでこちらにも落ち度はありますが、それを加味しても店で出しちゃダメなレベルに美味しくなかったです。

 

帰りの電車で食べログを見てお店の評価を調べた所、星は低いのにコメントは絶賛するモノばかりという異様な評価のされ方をしておりました。

 

おセレブな街にあるラーメン屋なので、僕ら庶民とは舌の感覚がズレているんでしょうね。

 

それにしてもスープがドロドロしていたせいなのか、まぜそばが不味かったせいなのか、やけに胃がもたれていて不幸せな満腹感。

 

きっと食べ物以上の『不快感』が胃を満たしているせいでしょう。
お腹が空いてても不味さですぐ食べられなくなるので、ダイエットしたい人にはオススメです。

 

紹介はしませんが、街で見つけたときはそのクオリティにイチコロにされてください(笑)
最寄駅で下車後、口直しとして近場のコンビニでアイスを買いました。

 

 

いやぁ、こたつで食べるアイスは美味いねぇ〜〜!

 

 

 

 

 

 

 

 

………あれ?辛いモノが食べたかったんじゃなかった?