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しまなみロマンスポルノの運営について

しまなみロマンスポルノから早5日経ちました。

ライブ中止の知らせを受けたとき、深呼吸どころかため息が出てしまい、しばらく立ち直れていませんでしたがそのショックからようやく立ち直り始めた矢先、1日目の様子を映画館でライブビューイングしてくれるという朗報が入り、これでなんとか気持ちを落ち着かせる事が出来そうだなと思っています。

僕は2日目しか参加していなかったのですが、今回の運営体制があまりよろしくなかったという声を随所で聞いております。

そこで今回は『しまなみロマンスポルノの運営スタッフはどうしてあんなことになっちゃったのか』を考察したいと思います。根拠なしの個人の妄想が多分に含まれていますのであらかじめご了承ください。

 

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まず、ネット上で見た運営への批判をざっとあげますと
 ・みんな同じライブグッズのポンチョを来ていて誰がスタッフなのか分からない
 ・案内して欲しい場所にいないくせにどうでもいいとこで固まっているスタッフが多すぎる
 ・待機列が分かり辛すぎる
 ・ポンチョ引き替えどこでするの?
 ・グッズ販売員のテンポが悪すぎる
 ・女性用トイレ少なすぎ
 ・人混みの中で傘さす奴規制しろ
 ・入場が遅すぎてライブ開始が30分遅れた
 ・風船パフォーマンスをグッズで用意させた上、ライブ中急に言われても用意できない
 ・ライブ終了から会場を出るまでに3時間かかるのは酷すぎる
 ・JTBバスツアー組は全員揃わないと出発出来ないのに規制退場のせいで中々出発出来なかった
 ・大量の人を誘導するのにトラメガなしで案内されても何言ってるか分からない
 ・シャトルバスの補助席が空いてるのに出発した
 ・待機列の幅が狭すぎて結局芝生の中にはみ出してしまう
 ・中止の発表が遅すぎる
 ・中止した癖にグッズ販売はするのね。残った人たちの安全は?
 ・ポンチョの引き替えは当日限り?じゃあ行くしかないじゃん

こんな所ですかね。
他にも色々あった気がしますがまあ充分でしょう。
たしかに控えめに言っても多すぎますよね。何十年も各地でライブを行っているはずのポルノグラフィティでどうしてここまでお粗末な対応になってしまったのか。体験談をあげると2日目のグッズ購入だけしたんですけど、案内がなさすぎてグッズ購入の待機列だと思って並んでたら突然列が煙のように消えて先にいた人に「この先?何もありませんよ」と言われるプチオカルトが発生しましたから。


両日参戦予定だったファン歴19年の姉が初日の過酷さに耐えかね、2日目を地元のライブビューイングに切り替える程だったと言えば、その修羅の国っぷりが伺えるでしょう。

なぜこんなグダグダな運営になってしまったのか。
考えられる要因として、3つがあげられます。



①盛りすぎ
僕も友達と遊ぶときにやってしまいがちなんですが、久しぶりに会うのが楽しみすぎて時間配分や体力を考えずあれもしたいこれもしたいと予定をパンパンに詰め込んでしまい、結局どこかを妥協しなければならなくなり不完全燃焼で終わってしまうパターン。

今回のライブは20年目のキックオフ、地元凱旋、災害復興支援と否が応でも気合いが入る要素がてんこ盛りで、次々と協賛企業が増えたり因島おもてなしツアーやカラオケ大会など普段のライブとは一風変わった楽しみが満載でした。
広島の方も、地元に来てくれるポルノファンに少しでも広島の魅力を知って貰いたいと考えていたと思います。

だからこそ、盛りすぎた。気合いが空回りしてしまったんです。

もし、今回のライブがいつも通り公演を楽しむだけの単純な内容であったら運営の案内もライブ会場、グッズ販売のみなので、ファンも特に見る場所もなくすぐに会場に入ることが出来たと思います。
しかし今回は、フェスっぽい雰囲気を醸し出してしまったせいでライブの前のお楽しみが多すぎたんですよね。

冷静に考えたら全部楽しむには時間が足りなさすぎるんですよ。

スケジュールでは
 開門  9:00
 開場 12:00
 開演 14:00
 終演 17:00

となっていましたが、現地到着→ポンチョ引き替え→グッズ購入→フードエリア→カラオケ大会→ライブ会場入りまでを全部ちゃんと楽しもうと思ったら4時間はかかると思うんですよ。
開演の30分前には会場入りしておきたいと思ったら逆算すると現地到着は9:30

直通バスの最速の時間が8:30~9:30だったので、これで来れなかった人はほぼ全員催しを満足に楽しめなかったと言うことになります。

僕は11:30発のバスに乗車予定でしたが、開演時間の2時間前に到着すれば充分だろうという心理も当然だと思いますし、フードエリアなんてランチ時の11:30~12:30が最も込むはずです。

しかも当日は雨だったので先に来ていた人がフードエリアの雨がしのげる場所にたむろしてしまい、昼から来た人が雨ざらしのなか食べ物を買いに来るという悲惨な状況だったと聞きます。(人多すぎて買う事を諦めた人もいた)

開演時間の1時間から2時間前に軽く昼食を済ませたいと考えていた人が大量にいたせいで、ライブ会場入りが遅れ、結果公演時間を30分遅らせてセトリも削らざるを得なくなった。

公共交通機関の終電の都合もありますが仮に16:00や17:00開演だとしたらみんなもっと時間に余裕を持って行動できたと思います。

②アルバイトスタッフの経験不足
恐らくですが、尾道市でここまで大規模なイベントを行うことは滅多になかったんじゃないでしょうか。
殆どの人は現地の学生やフリーターでしょうし、興味本位でバイトに参加した人からすると想像以上の人の多さに面食らったことでしょう。
9日に公演中止が発表された後、グッズだけ購入に行ったんですが、1つ注文する毎にいちいち商品を持って来るんですよね。7品ほど購入したんですが1つ持ってくるのに1~2分はかかる。普段のライブなら5分で終わる購入が3倍以上の時間がかかってしまった。
取り間違いリスクの軽減や在庫確認するためにはこのやり方がわかりやすいんでしょうけど、さすがにテンポが悪すぎて「そりゃ初日めっちゃ混むわ」と思いました。
もしかしたら僕が並んだところだけこんな対応だったのかもしれませんが、想像するにろくなスタッフマニュアルもなく、バイトの子がミス回避のために自分で考えた策なんじゃないかと思っています。

8月末に行ったジョジョ展のグッズ販売では、事前にカタログを渡され、欲しいものにチェックを入れて受付に持って行き、該当商品を全て持ってきて貰い清算するという流れでした。
待機列に並んでいる間に手元でじっくり考えられる上、受付に行ったら客は余計な会話をしなくて済むし、スタッフは聞き間違えるという危険がないので安心して仕事が出来る。
そんな環境が整っていなかったのは販売スタッフ側の経験が足りなかったんじゃないかと思います。それは売り子というだけじゃなく、販売の流れを決めるスタッフ含めてね。

③連日降り続いた雨
これが今回のグダグダ進行最大の原因だと考えています。
9月4日~5日にかけて発生した大型台風21号、その後も天気は安定することなく6日から連続で雨、雨、雨、最後にはライブそのものが中止。

こんな状況でまともな打ち合わせが出来ていたとは到底思えないんですよね。
むしろよく開催出来る状態まで仕上げることが出来たなと脱帽します。
スタッフ配置やスケジュール管理、運営マニュアルの作成等、主催者が現地での打ち合わせを綿密に行えなかったせいで末端のアルバイトスタッフへの細かい指示が出せず、バイト達どうすればいいのかわからず当日会場でおろおろするばかり、慣れない会場なのに案内が足りなさすぎて客は不満爆発。
金貰ってる以上ここまで不満が大量に出た時点でプロとしては失格な気がしますが、一生懸命やれるだけのことはやったんだと思うんですよ。
むしろここまで熱のこもったライブを適当にやろうなんてスタッフは誰一人としていなかったと思いたいです。(状況をあまり知らないバイト君は別としてね)

気持ちがこもっていたから、もっといろんな事をやりたかった。
お客さんもスタッフも、全員が盛り上がれるような素敵なイベントにしたかった。

それを雨が全て洗い流してしまったんです。

案内板や誘導スタッフをどこに配置すれば迷わないかとか、拡声器は何台必要かとか、最寄駅から3万人近くが大挙するのに連絡バスは十分足りているのかとかこのボリュームを捌き切れるスケジュールなのかとか、ちょっと盛りすぎてるから規模縮小しようとか、現場で打ち合わせをすればするほど見えてくるものがあったと思います。

それが満足に出来なかったから、全てがひっちゃかめっちゃかになりご覧の有様です。
しばらく雨の音は聞きたくないくらいトラウマになってしまいましたよ。

ポンチョの件や中止直後のグッズ販売についても、冷静に考えたらポンチョもグッズも後日郵送で充分対応可能ですし、避難勧告での中止なんだからその時点でスタッフ含めて一旦全員下山させるのが安全な対応だったんじゃないかと思いますが、運営側もパニックになって機能不全に陥り正しい判断の指示が出来なかったんだと思います。

 

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初日はセトリ変更にアンコールカット、2日目はライブそのものが中止と、しまなみロマンスポルノの真の姿は誰も知らないというまさに『幻のライブ』となりました。

10年前の横浜スタジアムでの豪雨ライブは『伝説のライブ』だったのでポケモン的な意味で言えば上位互換と言えますね。
ということで、20年目の初日をとんでもない形で迎えてしまったわけですが、ひとまずライブビューイングに行くことでしまなみロマンスポルノとは一区切りつけたいと思います。
そりゃ現地で騒げなかったことはいつまでも心残りで思い出す度胸が苦しくなりますが、いつまでも言ってられませんしね。

今回の反省点を踏まえて、次に会う時には想像を絶するような驚天動地のライブで我々を興奮と夢の世界へ引きずり込んで欲しいです。

ネガティブだって君の大事な欠片、壮大な旅の途中さ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と思ったらアリーナツアー&カウントダウンライブだってぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?

 

ィィィイャッホォオオォォォォォォォォォウ!!!!!!!!

 

こういうことしてくるから、ポルノほんと好き。