『もち』って凄いよね
お餅が美味しい季節ですね。皆さんは餅、好きですか?
焼き餅に始まりお雑煮、おしるこ等の簡単なモノから、鍋やお好み焼き、ピザのトッピング等にも入る万能食材、お餅は手軽に食べられて腹持ちも良いので、この時期になると僕の家にはサトウのきり餅が常備してあります。
餅の一番評価すべきポイントはやはり『食感』ですよね。独特の弾力があり噛めば噛むほど幸せな気分にしてくれます。喉に詰まらないように気をつけなければいけませんがね。
ところでもちのような食感や触感を表現する言葉が「もちもち」なのって面白くないですか?
揚げ物は「サクサク」半熟卵やポタージュスープは「とろとろ」野菜は「シャキシャキ」等、感触を表現する言葉は数あれど「もち」だけは『もちもち』という自己主張激しいオノマトペが浸透しており、なおかつ最もしっくりくる表現なのが凄い。
『も・ち』って言葉の響きからしてもう癒やし効果ありますよね。
コンビニやドーナツショップでも餅のような食感を利用したスイーツは人気商品ですし、触っていて気持ちが良い癒やし系小物やクッション、キメ細かいしっとりした肌を保つための化粧品の売り文句にも『もち』は使われます。
もちの優しい軟らかさに触れるとストレス社会で生きる人間を癒やすと共に、心までもちのように柔らかくなっていく気がします。
そんな餅の語源について調べてみたんですが、諸説あるようで
・餅飯(モチイヒ)を略した「モチヒ」の略語
・長い竿に塗って小鳥や昆虫を捕らえるために使われる鳥黐(トリモチ)という粘着性物質
・鳥黐の原料である「黐の木」
・満月の別称である望月の『望』の部分
・もちの台湾語であるMOA-CHI(モアチイ)と言う発音が転化
・長期保存が利くことから長持ちの『持ち』の部分
等、元々粘り気がある事を「もち」と表現していたようですね。
個人的には望月の『望』の部分からとった説が好きですね。丸いお月様は円満の象徴であり、それを模した丸形のお餅を正月や祭日にみんなでいただくのは周りのみんなが平和に、幸せになれるようにという願いが込められているようで気持ちが良いですね。
あ〜お餅の話を沢山したので、お腹が空いてきました。今日はおしるこにしようか、お雑煮にしようか…シンプルに醤油を塗った焼き餅ってのも良いなぁ…
………餅への空想を広げる彼は、今日も『もちもち』したもち肌を目指して化粧水を塗り『もちもち』したクッションを抱いて作業の合間に『もちもち』したアクセサリーを触り、『もちもち』した食感のポン・デ・リングともちぽにょを食べつつパソコンに向かうのだった…………。
愛読書はモチモチの木。